あなたにチョコレート
───ピーンポーン───
なんだ?
こんな朝っぱらから。
─────と、まぁこんな感じで、目の前に生徒達がいるわけだ。
「困るんだけど」
俺はため息をついて視線を下に落とす。
同時に、女子生徒も下を向いた。
「あっ」
「んだよ」
「そのブーツ…女の人が来てるんですね。」
女子生徒の目ざとさに、今回ばかりは感謝だ。
「そ。だから困るんだよ」
「彼女見たい!」
はぁ?!
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