幕末Drug。番外編-斉藤一-
『ねえ…ハジメ君、それ、俺の饅頭なんだけど。』
『…似た様な物だろ。』
『いやいや、一君の饅頭と俺の饅頭は瓜二つかもしれないけど、一君の腹に入るのと俺の腹に入るのとじゃ訳が違うよ!?』
『………。』
『またそうやって黙り込んで!土方さん、何か言って下さいよ!』
『総司、黙れ。』
『えぇー…』
ガックリと肩を落とす総司。其の様子を見て近藤さんが笑う。
…嗚呼、やっと俺の居場所を見付けた。
何にも変えられぬ、かけがえのない居場所。
俺は小さく、
口元を緩めた。
−FIN.