消しゴムをくれた女の子
板倉「ちょ、ちょお前は・・・いきなり殴んな!」


板倉がなんか慌ててた。

よろけた森君が体勢を整え直して俺を殴り返して来た。


口の中に血の味が広がった。

俺らは取っ組み合い、道端で転がり出した。



板倉「よし!!!よし、もう良いぞ!!!ほら!アイスいる奴!奢ってやる!」



板倉が声を上げるが俺らは止まらない。


俺がマウントポジションを取った時に森君が叫んだ。





森君「石原、石原って・・・お前の彼女は・・・カズミちゃんだろうが!!!!!」





その言葉に俺の目の前にカズミの姿が浮かんだ。

そして一瞬動きが止まる。

その瞬間に森君が俺の体をどかせた。

俺はそのままその場に座り込んだ。




森君「自分の彼女がどんな気持ちか考えずに・・・勝手な事言うな!!!!」




俺はその場で何も反応出来ずにただ座り込んでいた。


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