消しゴムをくれた女の子
カズミは俺の顔を見るなり少し笑った。


カズミ「男前に成ったね・・・!」
俺「生れつきだっつーの」


カズミはバンドエイドを手に取り俺に貼る。


俺「用意が良いな」
カズミ「でしょう?私予知能力があるから」

俺「宝くじ当ててくれい」
カズミ「さっき板倉君が家に来てバンドエイド置いて行ってくれたよ・・・!」


板倉・・・少し泣きそうになった。


カズミ「森君と喧嘩したんだって?」
俺「まあ・・・」


俺は少しドキドキした。

まさか、サトミの事とは言えない。



カズミ「原因はラーメンの豚骨か醤油で揉めたんだってね」



板倉さんアンタ何言ってんの・・・


俺「うん、まあ・・・」
カズミ「馬鹿じゃないの?」


まあね。俺は黙り込んでいた。





カズミ「で、フクちゃんは本当はどっちが好きなの・・・?」





はい???俺の額から冷や汗。


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