消しゴムをくれた女の子
翌日、俺は学校をサボり森君の学校まで行く。


そして森君に電話した。

森君はすぐに出た。



森君「・・・もしもし」
俺「口痛くね?」



俺は突然そう言った。

森君はちょっと間を開けた後に
「板倉君よりは福田君の方がパンチ力あるわ・・・!」


そう笑う。


俺「てか、板倉は弱すぎだしね!」
森君「すぐ泣くし!」
俺「あるある」


俺らは笑った。


俺「なあ、今森君の大学の前なんだけど」
森君「え?何?今度は俺をストーキング?」

俺「うっせー!昼飯食いに行こうぜ!」
森君「OK、今行くよ!」



俺「あ、それからさ・・・」



森君「うん?」


俺「俺の・・・勝ちで良いよな?」
森君「・・・いや、俺の勝ち・・・!」

俺「お前は強情だ・・・!」


俺らは飯を食いに行った。

本当は「ゴメン」と言いたかったが、なんか気恥ずかしかったんだ。


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