消しゴムをくれた女の子
サトミ「もしもーし」


声が明るい。


俺「あ、石原?福田です」
サトミ「今日はどうもでーす!」


サトミの声だった。
三年振りに電話で話す。
ドキドキしていた。

緊張じゃ無くてワクワク感の方が強かった。


俺らはまたもや近況を話し合った。

そして高二の夏の話題が上がる。



俺は一番聞きたかった事を聞いてみた・・・



俺「てかさ、なんで電話くれなかったんだよー」

笑いながら、あくまで昔の笑い話ですよ的な感じで明るく聞いた。

俺も少し大人になった。



サトミ「え〜???私あの時五回位福田君に電話したよ〜」
はい?



俺「マジ???」

サトミ「うん、いつもお祖父ちゃんが出て、『今はいません』て言われたし・・・一応、電話が有った事をお伝えください、って言ったんだけど・・・」



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