消しゴムをくれた女の子
ある日板倉と森君の三人で俺の部屋にいた。
板倉は俺の押し入れに入り
「ドラ焼きを持って来ない限り出ない」
と言って閉じこもり漫画を読む。
森君は酒を飲んで漫画のヒロインについて延々と壁に向かって語っている。
俺の中で、一番下らなくて、安らげる時間がこの三人で会う事だった。
俺は板倉と森君にこの自分の思いを聞いて欲しかった。
だが、俺は二人にサトミと再会した事も言ってなかった。
俺は怖かった。
この事実を言って、二人が俺から去ってしまうんじゃないだろうか?
最低な俺を見捨てるんじゃないか?
凄く不安だった。
だから聞いて貰いたくても言えない。
そんな思いで押し潰されそうだった。
本当に俺は自分勝手な奴だよ
板倉は俺の押し入れに入り
「ドラ焼きを持って来ない限り出ない」
と言って閉じこもり漫画を読む。
森君は酒を飲んで漫画のヒロインについて延々と壁に向かって語っている。
俺の中で、一番下らなくて、安らげる時間がこの三人で会う事だった。
俺は板倉と森君にこの自分の思いを聞いて欲しかった。
だが、俺は二人にサトミと再会した事も言ってなかった。
俺は怖かった。
この事実を言って、二人が俺から去ってしまうんじゃないだろうか?
最低な俺を見捨てるんじゃないか?
凄く不安だった。
だから聞いて貰いたくても言えない。
そんな思いで押し潰されそうだった。
本当に俺は自分勝手な奴だよ