消しゴムをくれた女の子
その日はそれで終わったが、俺はふと思った。

て、言うか・・・和太鼓ってどこで手に入れるんだ・・?



そう思ってた数日後の事だった。

俺が夕方にアイスを食ってると、家の電話が鳴った。

ちなみにその頃は携帯電話を持ってなかった。

母ちゃんが電話に出て、いきなり声が変わった。


「しょーしょーおまちくださいやせ!!!」


なんだその声は。

俺が思っていると母ちゃんが慌てて俺を呼ぶ。


「ちょ!!女の子よ!!!石原さんて言う子!!!早く!!!早くしないと切られちゃう!!!」


切るか馬鹿。

だが、俺は慌てた。


女子から電話!!!!!!


俺は何故かアイスをベランダから投げ捨てた。

俺が慌てて走る。

後で知ったが、並々ならぬ緊張感を感じてか弟がまた吐いていた。


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