消しゴムをくれた女の子
盆前の事だった。

俺は竜也と二人で飲みに行った。

竜也はいつも通り俺に凹まされて焼酎を浴びる様に飲んでいた。

そして再び愚痴って俺に凹まされて飲む。


こんな奴だが確実に成長してたし、俺も何故か好きだった。


その日は竜也は激しく飲み、一人でベロベロに。

明日から盆休みに入るので、俺は構わないかな?

と思い竜也を家に送っていくべくタクシーに乗った。


竜也は俺に
「俺はねー、福田さんの事を尊敬してるんスよ・・・マジっスよ!!」
と言っていた。


確かに竜也は俺に懐いてくれている。


俺は「ハイハイ、じゃあお前が社長に成ったら俺を専務にしてね」と言ってた。


てか酔っ払いはウザい。

竜也の家に着くと竜也はすでに寝ていた。


俺は竜也を起こす・・・

が起きない。


部屋は何号室だよ・・・


俺は竜也に叫んだ「何号室だよ!おい!」

竜也「・・・301・・・」


うめき声みたいな声で答えた。




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