消しゴムをくれた女の子
初日の夜の事だった。

部屋で布団を敷いて寝ようとした時に板倉が呟いた。


板倉「俺・・・死んじゃうな・・・」
俺「疲れたな」


森君は既に寝ていた。

彼はのび太ばりに眠りに着くのが早い。


板倉「金・・安すぎね?」
俺「日給5000円だし朝と夕方だけじゃん」

板倉「実働時間は6時間だろうが!朝は4時間、夕方は二時間だし!重労働だし!てか、何?あの釣り人の荷物の重さは?奴らは金塊でも掘ってんのか???」


板倉はキレていた。


俺「まあまあ、旅行に来て金を稼げると思ったら良いじゃん・・・」


俺がそう言うと板倉は起き上がり呟く。


板倉「・・・ストライキ」
俺「は?」

板倉「ストライキをする!我々は労働条件の改善を要求する!」

俺「いや・・・何言ってんの・・・」


板倉は立ち上がり森君を蹴った。


板倉「もりー!!起きろー!!!ストライキじゃー!!!」




迷惑な奴


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