レモンパイ
『あ…あった!!カバン!!』
気分はブルーなままで…
教室に入った。
ふと…隼人の机の方をみると――…
クス…
笑ってる隼人が見えた気がした。
ガタ…
『コイツ…ホントに今まで気づいてなかったのがスゴイよ――…』
隼人の席に着いて、突っ伏して…
呟いた。
『でも駄目か――…。森川さんが相手じゃ…適わないよ…』
あんな…かわいくて素直な子。
隼人にぴったり
ポタ…
『あ~あ…また涙でてきちゃたし。』
さっき泣いたのに…
『"レモンパイくれ"って…自分で言ったくせに…
隼人のバカ―――!!!!』
私は思いっきり叫んだ
コツ…
ぎゅッ
「誰がバカだよ…」