レモンパイ
『梨菜!!?どうしたの??』
私は慌てて尋ねる。
「今日の部か『言わないで!!』「梨菜!!言え!!早く!!」
梨奈のコトバの続きが読めた二人はものすごい勢いで梨奈に迫った
「……は??」
梨菜が、呆れた顔をして、"あんたら、同時に何言ってんの"、と続ける。
『ごめん。でも、無いよね!!!?今日、部活!!』
無いことをひたすら願う芽衣
「梨菜、あるよな!!!?部活!!!!」
あってとにかくレモンパイを食べたい隼人
「は、はーん、また隼人くん、芽依にレモンパイ作れって言ったんでしょ~~??」
この二人の様子で大体のことが梨奈には読めてしまう
「うん。」
きっぱりと返す隼人
『で、どうなの???部活!!!!』
今日は作りたくないよ~
気分が……ι
レモンパイじゃなくて、クッキーってカンジ。(←どんな気分だよ)
「今日は――…
あるよ♪調理部。」
梨奈は意味有り気な笑顔で言った