レモンパイ
「やった―――♪」
レモンパイ♪レモンパイ♪早く食いてー!!!
まぢ楽しみ♪
「どーした??隼人。今日はやけに機嫌がいいな。」
笑いながら、同じサッカー部で中学からの悪友の那緒が言った。
「うるせーな…」
めんどくせーから絡まないで欲しいんだけど…
「お前、また芽依ちゃんにレモンパイ頼んだのか-??」
那緒は呆れながら言った
「まぁな♪」
「飽きね―の??」
「飽きねー。」
真顔で隼人は答えた。
「ふーん…ι
ってか、よっぽど好きなんだな。芽依チャンの事。」
少し笑いながら那緒は言った
…は!!??
「バッ///おまッ//なッ///(バカ、お前、なんで知ってるんだよ)」
隼人は口元を手で覆いながら真っ赤になって言った
「見てたら分かるし。」
(隠してたつもりなのか……??)
「マジかよ……///」
コイツにバレるとゎ。
予・想・外!!!
「ま、俺は断然、梨菜のアップルパイだけどな」
那緒はフツーに言ったが…
「・・・アップルパイ!!??那緒が!!??」
合わね―――!!!!
俺は衝撃を受ける他無かった
「梨菜のまぢ美味いから!!!」
那緒が珍しく、ホッペを赤らめて言った。
……コイツ…梨菜の事…
「…何かさ――…」
「「俺ら調理部の二人に惚れてね??」」
ぷっ
「やっぱなー。」
「お前こそ。」
「おい!!隼人―、那緒。ランニング追加するぞ―」
「「げっ!!マジで!!??」」
その後…俺らがランニング10周追加されそうになり…
なんとか5周にしてもらおうとしたけれど…
結局、10周走ったことは…言うまでもない。