その夜のあとで
明日の夕食
その1
「明日の夕食、どうしよう?」
と、俺は、不安で仕方がない。
恋人?
デート?
そんなもの、生まれてこの方18年、まったく未知の領域だ。
いや、ゲーム内では、何度か経験がある。
あと小説とか漫画、TVのドラマなんかでは、たくさん見聞きしている。
でもそんなものが、現実に何の役にも立たないことくらい知り尽くしている。
だいたい俺はイケメンでもない。金もない。大した才能もない。
凡人。
そうだ。
ザ・凡人とでも呼ばれるべき俺が、明日の夜、彼女と食事をすることになったのだ。
……あ、いや、彼女といっても、「恋人」ではない。
よく言う、幼なじみ、でもない。
知り合い。
そう、単に、小学校で同じクラスだったという程度なのに、
明日の夜、二人で食事をすることになったのだ。
彼女――ここでは仮に、もじゃ子、と呼ぼう。
もじゃ子は、髪の毛がくるくる、もじゃもじゃだったから、小学校の頃、そう呼ばれていた。
その、もじゃ子と5年ぶりに再会した俺は、明日の夜、一緒に飯を食うのだ。
と、俺は、不安で仕方がない。
恋人?
デート?
そんなもの、生まれてこの方18年、まったく未知の領域だ。
いや、ゲーム内では、何度か経験がある。
あと小説とか漫画、TVのドラマなんかでは、たくさん見聞きしている。
でもそんなものが、現実に何の役にも立たないことくらい知り尽くしている。
だいたい俺はイケメンでもない。金もない。大した才能もない。
凡人。
そうだ。
ザ・凡人とでも呼ばれるべき俺が、明日の夜、彼女と食事をすることになったのだ。
……あ、いや、彼女といっても、「恋人」ではない。
よく言う、幼なじみ、でもない。
知り合い。
そう、単に、小学校で同じクラスだったという程度なのに、
明日の夜、二人で食事をすることになったのだ。
彼女――ここでは仮に、もじゃ子、と呼ぼう。
もじゃ子は、髪の毛がくるくる、もじゃもじゃだったから、小学校の頃、そう呼ばれていた。
その、もじゃ子と5年ぶりに再会した俺は、明日の夜、一緒に飯を食うのだ。