愛の雫
「乃依!遅いっつーの!」


カウンターに行くと、店長が奥のキッチンで忙しそうに動いていた。


「これでも、精一杯早く戻って来たんですけど……。てか、店長だって人の事言えませんよね?」


「だから、悪かったって……。とりあえず、そこのドリンクを二番に運んで!」


「はーい!」


返事をした乃依さんは、ネームプレートとペンを出した。


「あたしが戻って来るまでに、ここに名前を書いておいてね」


あたし達は頷きながら、それを受け取った。


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