愛の雫
今日も夕方からバイトだったあたしは、早苗と待ち合わせをして店に向かった。


「じゃあ、とりあえず大丈夫そうだね!」


絵里香との事を話すと、彼女は安心したように笑った。


「また、何か言われるかもしれないけどね……」


「希咲が気にしてる程、あっちは気にしてないのかもよ?」


「そうだとイイけど……」


「きっとそうだよ!もう忘れなって!」


明るく言ってくれた早苗に心配を掛けないように、僅かに残っていた不安に蓋をして小さく笑った。


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