愛の雫
「奈緒ちゃんが……?」


奈緒ちゃんが帰って来るって聞いて、すごく嬉しくなった。


その間は居心地の悪い家から少しは離れられるし、何よりも彼女に会える。


奈緒ちゃんは、いつも親身になって話を聞いてくれるし…


幼い頃から一緒にいるからか、あたしの事をよくわかってくれている。


本当のお姉ちゃんみたいに思っているから、奈緒ちゃんが帰って来てくれるのが嬉しくて堪らなかった。


あたしが喜びを噛み締めていると、凪兄が柔らかい笑顔のまま口を開いた。


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