愛の雫
「希咲ちゃん……?」
ドアの向こうから陽子さんが呼び掛けて来たけど、返事をせずにベッドに体を預けた。
洗い立てのシーツの香りで、あたしがいない間に陽子さんが部屋に入った事に気付いて、益々苛立ちが募る。
「……希咲ちゃん?」
「煩いっ!!さっさとあっち行ってよっ!!」
あたしが声を荒げるとすぐに、陽子さんが部屋の前から離れたのがわかった。
胸の奥がチリチリと痛む。
口の中に微かに残っていたカラメルミルクの味が、心に虚しさを感じさせた。
ドアの向こうから陽子さんが呼び掛けて来たけど、返事をせずにベッドに体を預けた。
洗い立てのシーツの香りで、あたしがいない間に陽子さんが部屋に入った事に気付いて、益々苛立ちが募る。
「……希咲ちゃん?」
「煩いっ!!さっさとあっち行ってよっ!!」
あたしが声を荒げるとすぐに、陽子さんが部屋の前から離れたのがわかった。
胸の奥がチリチリと痛む。
口の中に微かに残っていたカラメルミルクの味が、心に虚しさを感じさせた。