愛の雫
視線を朋子に向けて、ゆっくりと口を開く。


「何?」


「今日もバイト?」


「そうだけど……」


「そっか……」


ぶっきらぼうに答えたあたしに、小さく呟いた朋子が何か言いたそうにしていたけど…


「頑張ってね」


それだけ言って、さっきと同じようにニッコリと笑った。


「うん」


あたしは小さく返事をして、また窓の外に視線を遣った。


そのまま黙って過ごしていると、程なくして二つのパフェが運ばれて来た。


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