愛の雫
「だったら、今すぐ出て行ってよっ!!」


「希咲っ!!」


陽子さんに大声で言い放ったあたしに、パパが声を荒げた。


それがすごく悲しくて…


自分(アタシ)じゃなくて、陽子さんの味方をするパパの事を許せなくて、そのまま避けるようになってしまった。


二人が入籍したのは、陽子さんを紹介されてから1ヶ月後…。


あたしの高校入試が終わった、2月下旬の事だった。


そして…


結局は、反対していたあたしの意見なんて聞き入れて貰えなかった。


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