愛の雫
ここ最近は、バイトに明け暮れながら数日毎に絵里香達と会っている。


正直、貴重な春休みにまで絵里香の顔色を窺いながら過ごすのは、本当に面倒だったけど…


一人でいると凪兄の事を考えてしまうから、それよりも彼女達と一緒にいる方がマシだとすら思うようになっていた。


それに絵里香があたしを呼び出す時には朋子や繭にも声を掛けるから、ついでに山のように出された課題も捗る。


だからこの際、一石二鳥だからと自分自身に言い聞かせて、絵里香の呼び出しに毎回応じるようにしていた。


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