愛の雫
あたしとしては、早苗と過ごせるのが一番嬉しい。


だけど、彼女は春休みに入ってからバスケ部の助っ人を頼まれて、練習試合の度に参加してあげていた。


もちろん、早苗は毎日部活に行っている訳じゃないから、それなりに時間はあるみたいだけど…


彼女だってあたしにばかり付き合っていられないだろうし、毎回こんな理由で付き合わせる訳にもいかない。


ほんの少しだけ寂しい気持ちもあったけど、バイトの時はほとんどの確率で早苗に会えると思えば、素直に彼女の事を応援しようと思えた――…。


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