愛の雫
ダラダラとベッドから降りて、俯きがちに支度を始めた。


洗面所で歯磨きをしながら、鏡に映る自分の顔を見つめる。


情けないくらい暗い顔をしている自分(アタシ)が、何だか滑稽(コッケイ)に思えた。


部屋に戻って着替えた後、やる気の出ないままメイクを施す。


マスカラを塗る事すら億劫で、適当にメイクを済ませた。


その間に何度もため息をついていたから、部屋中が自分のため息でいっぱいになった気さえする。


最後にまたため息を一つ落として、部屋を出た。


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