愛の雫
「これからどうしよっかぁ?絵里香も一緒に行ってもイイけど、二人っきりの方がイイよね?」


「あっ、いや……」


すっかり絵里香のペースになってしまった事に戸惑って、言葉が出て来ない。


「二人にしてくれる?その方が希咲も話しやすいと思うしさ」


「うん、わかった!」


泰人の言葉に頷いた絵里香は、胸の下まで伸びたフワフワの髪を耳に掛けた。


「希咲、ちゃんと話し合ってね♪」


笑顔で言った彼女に、あたしは一言も返す事が出来なかった。


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