愛の雫
奈緒ちゃんが病室のドアを二回ノックをすると、中からパパが返事をした。
「どうぞ」
その声に緊張が走って、思わず凪兄に引かれたままの手をギュッと握ってしまう。
彼は、そんなあたしの気持ちを見透かすように微笑みながら、背中をポンポンと叩いた。
「大丈夫、大丈夫。ほら、リラックスして」
子供をあやすように優しく繰り返した凪兄に、緊張の面持ちのままコクリと頷く。
息を小さく吐いたあたしは、彼と一緒に奈緒ちゃんの後に続いて病室に足を踏み入れた。
「どうぞ」
その声に緊張が走って、思わず凪兄に引かれたままの手をギュッと握ってしまう。
彼は、そんなあたしの気持ちを見透かすように微笑みながら、背中をポンポンと叩いた。
「大丈夫、大丈夫。ほら、リラックスして」
子供をあやすように優しく繰り返した凪兄に、緊張の面持ちのままコクリと頷く。
息を小さく吐いたあたしは、彼と一緒に奈緒ちゃんの後に続いて病室に足を踏み入れた。