愛の雫
持って来た部屋着を着て、奈緒ちゃんと一緒にリビングに行った。


「凪、お待たせ〜!」


「どんだけ入ってるんだよ……」


満面の笑みの奈緒ちゃんに、火燵に入ってテレビを観ていた凪兄が呆れたように返した。


時計を見ると、あたし達がお風呂に入ってから1時間以上も経っている。


「仕方ないじゃん、女の子にとってバスタイムは美容の為の時間なんだから!まぁ、アンタにはわからないだろうけど」


眉をしかめた奈緒ちゃんの言葉に、凪兄は呆れた表情のままため息をついた。


< 688 / 830 >

この作品をシェア

pagetop