愛の雫
それから1時間以上経っても、ちっとも眠くならなかった。


部屋に来るのが遅かったあたしが悪いとは言え、奈緒ちゃんが先に寝てしまったから手持ち無沙汰のまま過ごすしか無くて…


小さなため息をついては、布団の中で何度も寝返りを打つ。


あたしも奈緒ちゃんと同じように疲れているハズなのに、全く眠くならない事が不思議だった。


だけど、今はとにかく夢の中に行く事だけを考えてみる。


目を閉じた後、ガラにも無く羊を数えてみたりもしたけど、どうしても眠れる気がしなかった。


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