愛の雫
奈緒ちゃんを起こさないようにそっとドアを開け、静かに部屋を後にした。
その瞬間、素足に感じたひんやりとした床。
背筋がゾクリとしたのは、その冷たさのせいだけじゃないのかもしれない。
出来るだけ足音を立てないように階段を降りながら、凪兄に何を言おうかと必死に考える。
だけど…
浮かんで来る言葉は、どれも本当に言いたい事じゃないようにも思える。
結局、考えがちっとも纏まらないまま最後の一段を降り、あっという間にリビングの前に着いてしまった。
その瞬間、素足に感じたひんやりとした床。
背筋がゾクリとしたのは、その冷たさのせいだけじゃないのかもしれない。
出来るだけ足音を立てないように階段を降りながら、凪兄に何を言おうかと必死に考える。
だけど…
浮かんで来る言葉は、どれも本当に言いたい事じゃないようにも思える。
結局、考えがちっとも纏まらないまま最後の一段を降り、あっという間にリビングの前に着いてしまった。