愛の雫
やっぱり、何もかもが上手くいかない。
そんな自分に落胆して、結局は前に進めていない事に気付く。
悲しくなったのは、きっとその事を自覚したせい…。
ジワリと滲んだ涙が、マグカップを揺らした時…
「希咲」
頭の上から降って来た優しい声に導かれ、そっと顔を上げた。
「ちゃんと話してくれる?」
諭すように言った凪兄に、あたしは首を僅かに縦に振る事しか出来なかったけど…
それでも、彼はいつものように優しく微笑んでくれた。
そんな自分に落胆して、結局は前に進めていない事に気付く。
悲しくなったのは、きっとその事を自覚したせい…。
ジワリと滲んだ涙が、マグカップを揺らした時…
「希咲」
頭の上から降って来た優しい声に導かれ、そっと顔を上げた。
「ちゃんと話してくれる?」
諭すように言った凪兄に、あたしは首を僅かに縦に振る事しか出来なかったけど…
それでも、彼はいつものように優しく微笑んでくれた。