愛の雫
突然振られた話題に少しだけ怪訝な気持ちを抱きながらも、既に頭の中では凪兄の質問への答えを考え始めていた。


きっとあたしも、心のどこかでその事に疑問を感じていたんだと思う。


どうして、凪兄のカラメルミルクが大好きなんだろう……


いつからか、そんな事を考えるようになっていた気がする。


だから、あたしなりに必死に考えてみた。


真剣にその疑問と向き合いながら、マグカップに残ったカラメルミルクを見つめていると、あたしの脳裏にママの顔が過ぎった。


< 790 / 830 >

この作品をシェア

pagetop