わたしの、センセ
―さくらside―
セミダブルのベッドの上で、スヤスヤと眠っているセンセの横顔を見つめた
規則正しい寝息が、センセが深く眠っていると教えてくれる
シャンプーしただけの自然なセンセの髪が、無造作に枕の上で遊んでいる
少し茶色がかったセンセの前髪が、はらりと落ちると、センセが寝がえりを打つ
『んー』と呻きながら、枕を抱きしめるとセンセはうつ伏せになった
センセの寝顔を見られるなんて、わたしは幸せ者だ
学校のどの生徒も見たことがないセンセの姿を、わたしは知ってる
今、センセの無防備な姿を目にしている
幸せすぎて、どうにかなっちゃいそう
わたしはセンセの腕に絡みつくと、センセの身体にすり寄った
うつ伏せで寝ているセンセの瞼がぱっと持ち上がると、センセの手がわたしの額に触れた
「熱…ある?」
「え?」
わたしは、センセの寝起きの良さにびっくりしながらも、そういえば少し身体がダルイかもしれないと感じた
センセの手が、わたしの額から後頭部に移動する
「身体が熱いよ? 平気?」
「少しダルいかな。もしかしたら37度くらいあるかも。でも平気です」
わたしが笑うと、センセがすごく心配そうな顔をして身体を起こした
「ちょっと待ってて」
センセがベッドから出ると、ボクサーパンツだけ履いて、スタスタとリュックのほうに歩いていく
つい、センセの足首の傷に目がいってしまう
痛々しい傷痕が、その辛さを物語っている
「寒気は?」
「無いです」
「少し無理させちゃったかな」
センセが、リュックの中に手を入れながら、ぼそっと呟いた
セミダブルのベッドの上で、スヤスヤと眠っているセンセの横顔を見つめた
規則正しい寝息が、センセが深く眠っていると教えてくれる
シャンプーしただけの自然なセンセの髪が、無造作に枕の上で遊んでいる
少し茶色がかったセンセの前髪が、はらりと落ちると、センセが寝がえりを打つ
『んー』と呻きながら、枕を抱きしめるとセンセはうつ伏せになった
センセの寝顔を見られるなんて、わたしは幸せ者だ
学校のどの生徒も見たことがないセンセの姿を、わたしは知ってる
今、センセの無防備な姿を目にしている
幸せすぎて、どうにかなっちゃいそう
わたしはセンセの腕に絡みつくと、センセの身体にすり寄った
うつ伏せで寝ているセンセの瞼がぱっと持ち上がると、センセの手がわたしの額に触れた
「熱…ある?」
「え?」
わたしは、センセの寝起きの良さにびっくりしながらも、そういえば少し身体がダルイかもしれないと感じた
センセの手が、わたしの額から後頭部に移動する
「身体が熱いよ? 平気?」
「少しダルいかな。もしかしたら37度くらいあるかも。でも平気です」
わたしが笑うと、センセがすごく心配そうな顔をして身体を起こした
「ちょっと待ってて」
センセがベッドから出ると、ボクサーパンツだけ履いて、スタスタとリュックのほうに歩いていく
つい、センセの足首の傷に目がいってしまう
痛々しい傷痕が、その辛さを物語っている
「寒気は?」
「無いです」
「少し無理させちゃったかな」
センセが、リュックの中に手を入れながら、ぼそっと呟いた