わたしの、センセ
ひどい人
なんて横暴な人なの
わたしを脅して、何が欲しいのよ
わたしはセンセが好きなの
一生、道隆さんを好きになんてならない
彼に足を開く日なんて、絶対に訪れないわ
わたしは荒々しく鼻息を噴射すると、自分の部屋に戻った
2階にある自分の部屋を見て、わたしはあんぐりと口を開けたまま、身体が氷のように固まった
「…な、何のよ、これ」
部屋中に、花束とプレゼントが置かれている
「戸倉様が……」
執事が、わたしの背後から説明してきた
わたしが居ない間に、部屋に勝手に入って、プレゼントと花束をセッティングしたらしい
「こんなの、いらない。すぐに全部、捨てて」
わたしは両手で顔を覆うと、苛々する気持ちを落ち着かせようと、深呼吸を繰り返した
わたしの部屋のなのに
わたしの部屋じゃない
嫌いな男が踏み荒らした部屋なんて、入りたくない
どうして?
せっかくセンセと楽しい時間を過ごせたのに、もう少しくらい余韻を味あわせてよ
何で…わたしは好きな人と幸せになっちゃいけないの?
「机も…ベッドも…全部いらない。あの人が触ったこの部屋にはもう入らないわ」
わたしは涙を流しながら口にすると、くるっと部屋に背を向けた
「お嬢様?」
執事が驚いた声をあげた
「道隆さんが触れてない部屋に、わたしの新しい部屋を作って。もうこの部屋はわたしの部屋じゃないわ」
鼻を啜ると、歩き出した
「新しい部屋ができたら、連絡して。それまで家には帰らないから」
わたしは慌てて追いかけてくる執事を振り切ると、屋敷を飛び出した
なんて横暴な人なの
わたしを脅して、何が欲しいのよ
わたしはセンセが好きなの
一生、道隆さんを好きになんてならない
彼に足を開く日なんて、絶対に訪れないわ
わたしは荒々しく鼻息を噴射すると、自分の部屋に戻った
2階にある自分の部屋を見て、わたしはあんぐりと口を開けたまま、身体が氷のように固まった
「…な、何のよ、これ」
部屋中に、花束とプレゼントが置かれている
「戸倉様が……」
執事が、わたしの背後から説明してきた
わたしが居ない間に、部屋に勝手に入って、プレゼントと花束をセッティングしたらしい
「こんなの、いらない。すぐに全部、捨てて」
わたしは両手で顔を覆うと、苛々する気持ちを落ち着かせようと、深呼吸を繰り返した
わたしの部屋のなのに
わたしの部屋じゃない
嫌いな男が踏み荒らした部屋なんて、入りたくない
どうして?
せっかくセンセと楽しい時間を過ごせたのに、もう少しくらい余韻を味あわせてよ
何で…わたしは好きな人と幸せになっちゃいけないの?
「机も…ベッドも…全部いらない。あの人が触ったこの部屋にはもう入らないわ」
わたしは涙を流しながら口にすると、くるっと部屋に背を向けた
「お嬢様?」
執事が驚いた声をあげた
「道隆さんが触れてない部屋に、わたしの新しい部屋を作って。もうこの部屋はわたしの部屋じゃないわ」
鼻を啜ると、歩き出した
「新しい部屋ができたら、連絡して。それまで家には帰らないから」
わたしは慌てて追いかけてくる執事を振り切ると、屋敷を飛び出した