わたしの、センセ
僕はふっと鼻で笑っていると、携帯が鳴った

さくらからの返事だった

『センセ、好きです』

僕はメールを見て、思わず微笑んでいた

ピ、ピと電子音を鳴らしながら、僕はさくらに返信する

『僕もだよ。さくらを愛してる』

パタンとメールを送った

驚くかな?

きっと目を丸くして、驚くよな

さくらの告白によって、さくらへの気持ちに気付いたんだ

さくらを抱きしめたい

さくらにキスをしたい

婚約者なんて関係ないよ

僕は、さくらを愛してる

さくらを大事にしたい

「悠真、いいことあったの?」

「え? なんで?」

「メール見ながら、にこにこしている」

「まあ、ね。仕事のことで褒められたから」

真央にまた嘘をつくと、僕は携帯の電源を落としてから、布団の中に入った

さくら、明日学校に来てくれるかな?

体調を崩さずに、学校に来てくれよ

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