罪人の恋【短編】
「せ…めて……君の……」
少年は最後の力を振り絞り
感覚の薄れた手を動かし
天井へ手を伸ばした
「君の………名前……だけでも……」
知りたかった………
そう言うと
少年の手は床に落ち
涙を流し続けたまま
瞼が落ちて
少年の体は動かなくなった
少年は最後の力を振り絞り
感覚の薄れた手を動かし
天井へ手を伸ばした
「君の………名前……だけでも……」
知りたかった………
そう言うと
少年の手は床に落ち
涙を流し続けたまま
瞼が落ちて
少年の体は動かなくなった