孤島の結束
 修理が終わり螺旋階段を降りると、遊戯室にむかった。

 誰も居ないので、サロンの扉をあけると、豚野郎どもが酒を飲んでくつろいでいやがる。そこに、竹山彩の死を心底悲しんでる人間は一人もいなかった。

 俺の姿を見つけた、双子のケンとマサに呼ばれた。


「タイ米。お前も一杯やれよ! さっきキッチンで一人で飲んでたみたいだけど、酒強いのか?」


「いっ、いや俺は少しくらいしか飲めないよ」


 そうひかえめに答えると、


「お前同窓会でも、そんな事言ってたな。でも飲めるんだろ? これ一気飲みしろよ」


 田中はそう言うと、俺にテキーラを渡した。

 こんなの一気飲み出来るかよ!

 そう思っていると、俺の口に無理矢理持っていき、力も弱い俺は、小さい田中に負けた。胃が焼ける様に熱く、気持ち悪く口を手で押さえると、ひとみが心配して水を持ってきてくれた。

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