空が青いって誰が決めたの?
今日は一人なのか…
放課後ここについたのに
渚の姿は見当たらない




不安なの…聞いてよ渚




「瑞葵…ごめん遅れた」

「…別にこなくてもいいのに」

「どうした?」




他の人なら、こんな私を突き放すのに…どうして渚だけ聞いてくれるんだろ




「…わからない」

「不安そうな顔してる」




そばによって、頬を優しくつかんでくる渚




「…触るな」

「触る…だってお前、口ではわかんないっていいながら顔は不安でいっぱいな顔してる」

「してない…でも」

「でも?」

「明日…で抜け出せるかもしれない」




こういうものは生きていく中で必ずしもある




例えば中学を卒業して、頑張って受かった高校に入学をするとき、心は希望に溢れてる



だけど、校門を潜って自分はこれからここの生徒だと胸をはり、だけど初めてだから




不安を抱く…




他の人に…いや過去の人以外に答えを聞く




不安でなのは当然なんだと思う




でも渚といると不安も和らぐ



「もう時間」

「じゃあな」

「……うん」




渚と離れると…すぐ不安もいっぱいになる




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