空が青いって誰が決めたの?
「あの五人も、瑞葵が一番だった」




鬼のような顔で私を睨む唖梨架




「質問を聞いたらきっと瑞葵は嫌われると思ったから…あはは」




目を細め…さっきよりもっと高い声で冷たく笑う




「一番になって何になるの?」

「一番は特別…下っていやだから、クスクス」




人は…少しでも、みんなより偉い人になりたいんだ…。




自分は特別になりたいから
こいつは蹴落とそう…




そんな思いが人にある




……みんな自分の小さな輝きに気づかない




他の人には見える…自分には見えない一番の輝きを…




唖梨架に伝えようとして、口を動かそうとしたその時




「あははっアハハっ!そんなあんたの顔…」

「過去のことを思い出す…クスクス」




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