空が青いって誰が決めたの?
両手で口元を押さえて、隠しながら嘲笑うその姿で、思い出した




「思い出した…」

「ふふ…」

「過去に初めて答えを出して…」

「ふふ……はは」

「……くれた女の子」




またこうして、私は利用されて不幸にされる




私が誰よりもこの校内の中で意味不明人間だから…




唖梨架は、一番の私に近づいただけ




「やっと思い出したのー?」
「なんで……」

「瑞葵、記憶力ないし、誰よりも利用しやすいし」




じゃああの指切りの意味はなんなんだ




あれも…全部




「今までやったこと、私が一番になるための嘘…」

「……」




唖梨架は私を見下しながら笑うとこの場所から去った




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