空が青いって誰が決めたの?
昼休みは白爪草がいっぱい
あるところにしゃがんだ


奈々はまだ昼御飯…。



暇だから白爪草を繋いで花冠にしてみた。
子供の頃はよく遊んだかな



似合わないと思いながらも
頭の上に置いてしまう。



「なっ?あの子ちょー可愛くない?」



後ろの方から声が聞こえる
私の後ろにでも可愛い子が
いるのだろう…



声が収まって気配がなくなったから後ろを振り返った



―――誰もいない



みたかったな…


また白爪草を取って親指と人差し指でくるくるした



つまらない、退屈



「昨日会ったこがいままで
みたことないほど可愛いんだ…。」



またまた後ろの方から声がする、あなたたちの恋愛なんか聞きたくない…。



「お前が可愛いっていうほど?」

「ああ…。」



聞きたくなくても聞こえてくる…。



昼休みでここで過ごすの今日は間違いだったかもしれない
< 15 / 193 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop