空が青いって誰が決めたの?
「…じゃね」

「……うん、バイバイ」




終わるの早く感じた。




もう放課後なんだから。




「………瑞葵」

「…昨日はその、悪かった」
「急に行くからびっくりした。」

「私の勘違いだった。」




渚は微笑むと結んでいた髪ゴムを器用にとって。




私の髪はタラリとほどかれた。




右手で何度も髪を撫でる。




「……抵抗しないんだ?」

「渚に力に勝てないことが昨日わかった。」

「……それより聞いたよ唖梨架から」




いやな予感がする。




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