空が青いって誰が決めたの?
「…楽しい話した方がいいな!!」

「……うん」




また少し私の髪に触れる渚の顔が見れなくてうつ向いてしまう。




「…ちゃんと顔、見ろよ」

「……うっうん」




ゆっくり顔を上げると、渚との距離がゼロになった。




「……え?」

「俺を疑ったから罰ね」




……ああきっとこのキスで退屈さえも忘れてしまった私はもう一度したいと思った。




「……罰とか何それ」

「…罰は罰だから。」

「……帰りたい」

「帰らせない」

「どうして?」

「……まだ話したいから」




私たちは何も変わらないけど。




今日は、いやさっきからふしぎな関係に思える。




過去に関わっていた人なんて思わなかった。




だけど……敵じゃないことは確か。




「……今日、俺んち寄ってく?」

「……いや」

「ごめん、強制な」




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