空が青いって誰が決めたの?
渚の指の間接がピクッと動いた…。




まずいこと聞いたのか?




「その子さ心配なんだよ」

「…なんで?」

「恋愛の経験のなさに…」

「困った子だね、苦労してるのか…」




頭の上からため息ぎがかかる。




「瑞葵さあんまりにもそんなんだと俺、我慢できないよ?」




触れるキス、好きな人とのキス…。




渚の好きな人…私って思っていい?




好きな人以外は…キスなんかしないよね…?




「…瑞葵はそのままでいてくれよ?」




ああ…また心を揺れるコトバをくれる。




何回も助けられた…。




私は恩を借りたままで、何もしていない。




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