空が青いって誰が決めたの?
給食は、というより
弁当、なかをあけると


ミートボール、ウィンナー
御飯にフルーツ


合理的な食べ方だ


「瑞葵の美味しそう」


「きに入ったのがあったら
食べていいよ」



菜奈は自分の箸を私の弁当につけウィンナーを挟んだ


「ん〜おいしい」

「そう…冷凍食品、
こんなにも進化してるんだ」


ふと今はどうでもいいあの
男が浮かんだ。


こんなときまであの男を
思い出さなくてもいいのに
…。


きっと私は答えにあせって
いるのかもしれない


待とう、時間は充分
あるんだし…


今日の放課後も来てくれるのかな…。


飽きた、難しいの返事も
あるし…。


それに私もわからないから


「瑞葵!考え事?」


現実、10分はさっきまで
沈黙してたかも知れない


奈々はもう弁当が空に
なっていた
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