空が青いって誰が決めたの?
「ダメ、吐いちまえよ



私の髪に渚の手が伸びていきスルーっと何度も結んでいる髪を上下に動かす



「空が青いなんて決めつけはやだよな…。」


沈黙の中…、渚がきりだした


「うん…。」



つい肯定してしまっている
自分…頷いた状態で
顔があげれない…。



だって渚は、いつもほしい
言葉をかけてくれる。



少しだけ信じてもいいのかもしれない…



でも完全に信頼してしまったらだめだ。



こんなのよくあるパターン
なのだから。



「信じてなくてもいいよ、
少しだけ話して?」


「…言わない」


「んじゃあ、待つよいって
くれるまでいくらでも」


「そんなの嘘に決まってる!」


渚の顔をみると、真剣な
顔だ…



「じゃあ俺が勝手に待つよ」


イライラして立ち上がり
出ていこうとした瞬間



腕をひっぱられた


そしてクルッと向き合う形にさせられ、また私の髪を触り


「その髪型ぴったりだよ
瑞葵にあってる」



今度は手に髪をのせ
キスをした。



「何してるの?」


「ん?わかんねーの?
キスに決まってる。」



この先私は何もいえなくて
渚の顔だけみると…


笑顔ではない…、
なんていうだろう…?


よくわからない、こういう人の性格ってどう言葉に
表現したらいいのか



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