空が青いって誰が決めたの?
私に気づいていないのか
まだ渚は空を見上げている。


「瑞葵…。」



急に振り返られびっくり
してしまった…



どうやら、秘密の場所にいたことはばれていないみたい



「こんなところいていいの?女の子いっぱい渚のこと
探してるんじゃない?」


「まとわりつく女子は嫌い…。」



こんなこと話してるんじゃない!


聞かなければ…。


「渚…、私に跡つけた?」


「瑞葵がいけないんだろ…
あんな顔して、寝むるから」


開き直らないでよ、
自分がどんな顔して寝るのか知らないから。



「知らないよ…普通跡まで
つけない…。」


「瑞葵を狙ってる男子なんていっぱい、いるから…
じゃあな」



扉が閉まった音が空しく聞こえる…。


男子、狙ってる?私のことを…?


毎日、告白されてるだけ。
いっぱいではないと思う



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