空が青いって誰が決めたの?
「俺…癒月を助けるよ」


どうやら、私の思っていることが翼には届いた


癒月ちゃん…何歳だろ
翼と同じだから、15歳か



一番多感な時期だ



「癒月ちゃん学校生活楽しく過ごしてる?」

「一応…」



わからないのなら、
心配…。


心のなかで、抱えているかもしれない


「任せてよ、姉さん
俺らの問題だから」



それもそのとおりだ
私が突っ込む話じゃない



「わかった、何回でも
家つれてきていいよ」



にこっと笑い自分の部屋に戻った


癒月ちゃんの光の通り道が
翼であってほしい



―――自分は?



もしも渚が嘘の光の筋なら


涙があふれでる
奈々にもみせたことのない涙

渚…君だけは少しだけ
違うような気がする。



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