空が青いって誰が決めたの?

期待はもろくはかなく散っていく

学校の廊下を歩いていると
何度も響き渡る君の名前


「渚くん、やばいよねえ!」

「彼氏にしたーい!」



人気………もの


「渚くん、私らが話しかけても興味なさそうだよね」


「どんな子好きなんだろう」


私だって知りたい…。


できることなら全部
君のこと知りたい



そう思っていると、渚が
通りすぎる…。



「あっ!おはよ瑞葵」

「おはよ…」

「相変わらず素っ気ないな」


好意を表してると思われたくないから、それに媚を売っても渚はそんなの好まない



「あの子誰!渚くんに話しかけてももらって…」


「んでもあの子可愛くない?」

「確かに…。」



知らない…勝手に話しかけられたのだから



敵に回されたくないから
逃げよう



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