空が青いって誰が決めたの?
「綺麗ごと語るな!」




部屋全体にこの言葉は響いた



「本当だよ?」

「相談を乗って綺麗ごとを言って、」


「なわけ…」


「黙れ!あたかも自分は正義のように語るッ!そんなのはみんなによく思われるための口実で自己満足だ!」





いいたいことを全部いったあと渚に強く抱き締められた




「離せ!相談に乗ってもらってもどうせあとにはめんどくさそうにする…」


「お前は…そんな経験が多いんだな…だから信じることができないんだろ?」


「黙れ黙れ…、結局…笑われる拒絶される、相談者は正義になったと自覚したらその相談の種は酷く扱う…」





お願いだから…、私を…
解放して




嘘と裏切りで埋め尽くされた人生を、変えて。




人間は欲に負ける
克己心がなくなっている




「わかったから、もうしゃべるな」


「人間はもう克己心がないのか?」


「…全員がそうじゃないだろ」


「全員…そうだ、もし自分がよければ人を犠牲にしてもやりとげる」


「瑞葵…お前はちがうよ
絶対…」






視界が見えなくなり、
渚の顔が近づいてきて
キスをされた




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