【20歳、初恋】
バサバサバサッ
と書類達が落ちた音がして、自分の体に痛みが来るのを覚悟した。
ギュウッと目を閉じる。
トスンッ
と軽い音がして、背中に温かさを感じた。
覚悟していた痛みは来なくて、代わりに降ってきたのは
「大丈夫か…?」
ってゆう低い声。
驚いて目を開くと…
そこには、すっきりと整った美しい顔があった。
ドキンッ
高鳴る心臓に私自身かなり戸惑う。
こんな感覚初めてで…
不思議と、心地好かった。