takaramono
「ふーん。すごいじゃん!!!」


正直サーフィン全く興味無かった。

今までミーハー男しか見てこなかったから…

何かに夢中で打ち込む。そんな男は今までいなかったから。

外見、服、ノリ…

そればっかり。

中身は?

そんなのあたしが染めればいいじゃんかって…

あたし色。

ピンク?

ホワイト?

スカイブルー?



今思えばあたし色ってそんなきれいな色じゃなかった。

元彼ばかり責めて被害者ぶっても、


……結局あたし自身がとても人に誇れる彼女ではなかった。


悲しい恋愛をした。

それはあたしという人間が未熟だったからでもある。

最近それが分かってきた。

だから余計に今が辛いんだ。



ハル君があたしの髪を優しく撫でた。
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